マンションの1階に自宅兼事業所を 構えるイラストレーターの山田さ んとグラフィックデザイナーの水野さん夫婦。 いまどきのかわいい作風に、温かい二人の人柄 が表れた作品は素敵。どちらも資料と作品がだんだん 増加してゆく仕事。
カラーボック スを積み上げ て並んでいる雑 誌やデザインの本に囲まれた仕 事部屋。ここで解放される場 所(リビング)をどのようにゆったりで きる空間にするか、頭をひねっ たそうだ。
「そもそも木で制作されたものが 好きで、仕事の合間に古器具屋 さんを回って歩いていました。リ ビングのテーブルも飾り棚も、今 はつぶれてしまった店で見つけ ました」と山田さん。
棚もテー ブルも、ところどころ傷ついたり ペンキの跡が残っているのです が、ものが持つぬくもりや、面目さが感じられます。 リビングの家具は全部木の質感が感じられます。 ソファやオットマンもアームに木を使用した 古典的なデザインの「カリモ ク印」のもの。
山田さんは、そのうちに木の温かみを 生かした部屋にまとめたい、と3 年くらい前ので少しずつ進めてこの形に していきました。
「現在はソファの位置を変 えたり、机の向きを変えた りして心持を転換しています」。 くつろぎの空間にするやり方は、 木へのこだわりにとどまりませ ん。
たとえば、キッチンや寝室と の間の布。障子を隠して突っ張り棒をつけ カーテンに替えたのは 「布の手にするぬくもり感が欲しかっ たから」。そして、部屋 にいる「ドリームペット」というコミ カルなぬいぐるみがいろんな所で 見つかります。
ゆったりできるリビ ングと機能的な仕事場。このメ リハリのきいた暮らしがおしゃれ なもの作りの原点になっています。